ここ数日、FontForgeでCID(Adobe Japan 1-x)なOpenTypeの出力が出来ず頭を抱える。
まず、TTFやCFF-OTFでは問題ないことを確認してから、Unicode(BMP)空間からCID化して出力する……日本語のフォント名が吹っ飛んでたり、Windowsで認識されない。中身を見るとWindowsのディセント(OS/2タグ)がとんでもない値になっていた(負値になっているようだ)。かといってCIDにしてしまうとエレメント→フォント情報でOS/2タグを編集することが出来ない。
今度は和文OTFのひな形を作成してFontForgeに読ませる……やはりWindowsでのディセント・アセントがおかしい。元の倍の値となっているから読み込み時の解釈がおかしいようだ。
いろいろいじって、CID化した場合はCID→CIDフォント情報でOS/2タグを編集できることが判明。とりあえず和文OTF(CID)として出力できるようになった。
1000メッシュでアセント:ディセント=880:120に変更。さてバウンディングボックスのサイズはどれくらいにすべきか。改めて切り出した。
『ぽ』を選んだのはもっとも右に張り出している文字だからである。画像より文字枠115 px、上下左右余白20 pxであることが明らかとなった。これより文字の縮小率は74%とした。仮想ボディに対して非常に小さいバウンディングボックスだが、仕方あるまい。
メモ。ISO/IEC 9541-1でのウェイト表示(W1とかいう表示)では、参考として絶対ウェイトの近似値は公称大文字ステム/キャップハイト(ベースラインとキャップラインの間の高さ)で表示される。JIS Z 890xでは太さを文字高さの8%としているから、W8のようだ。
作者のサイト閉鎖に伴いあらのアンチックの転載を行った。また件の記事を修正した。
とりあえず、JIS Z 8906の全文字が完成。当然のごとくアイヌ用小つき仮名や『ゐ』『ゑ』はない。またも太らせてみた。今回のパラメータは端がSquare、角がBevel、ストローク幅30。一往規格での文字の太さは文字高さの8%である。
……『ゃ』の終画の制御点が交差してる。この文字『や』を縮小しただけなのだが(『や』は問題ない)。相変わらずバグばかり。