出水ビットマップフォントシリーズは実機のDOS上で作成を行っていますが、どこでも編集できる環境を作って見たくなったのでVirtualPC上に環境を構築してみたり。現在Linuxへの移行準備中(先月のFMV-KB211の確認はその一環)で、エミュレーションがどれだけ使えるかを確認する必要があったりします。
私が使っているのはロンテック社のTFというフォントエディタ。DOS/V環境やDCGA/CGAのほか、NEC PC-98でFONTX形式のビットマップフォントの作成が可能ですが、MS-Windows XP上のコマンドプロンプトでは画面が乱れて動作しません。
このソフトではShift+矢印キーを多用します(私はビットマップフォントの作成ではマウスを使わない)が、どうも追従性は良くないみたいですね。当分は実機で作ろうと思います。
メモ。PC/ATエミュレータでDOSを動かす場合は、メモリ量を32 MB以下にし、またEMM386は使わない方がよい。VitrualPC+DR DOS 7.xではまずセグメンテーションエラーとなる(特にインストール直後の再起動に注意。F6を押してEMM386を実行しないようにする)。HIMEM.SYS(DR DOSではEMM386.EXEとHIMEM.SYSは同機能)を使用する。
また、A20ラインでエラーとなるエミュレータがあるが、このときは/GATEA20=ATオプションをHIMEMの行に追加する(DRの場合)。
さまざまな計画を平行して作業しているので、ひと区切りとしてJIS彫刻書体中間成果物を公開します。現在、JIS Z 8904(カタカナ)、8905(英数字)及び8906(ひらがな)の全文字を実装済み。本当なら、JIS Z 8903(常用漢字)の実装を行うべきですが、例によって約物だとか記号類に手を出してしまったので時間が掛かっています。画像が大きいですが、見本を。
CID 00000-00230は不定幅での実装ですが、字幅はいい加減です。それ以降は固定幅で実装しています。
ひらがなのうち「ぁぃぅぇぉゎゐゑう゛」、カタカナのうち「ヂヅヮヰヱヵヶヴ」は規格にありません。また、コロンや句読点などもなく実用上支障を来たすため、Adobe-Japan 1-3の非漢字の多くを補っています。